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http://d.hatena.ne.jp/kiya_i/20060610
↑これと、
http://d.hatena.ne.jp/mae-9/20060611#p1
↑これ。
おそるべき噛み合ってなさ。
なんか、どっちも別にさして『スレイヤーズ』について語りたいわけじゃないんだろうしなあ。
『スレイヤーズ』を語る人を語る人と『スレイヤーズ』を語る人を語る人を語る人?
いいけど*1。別に。
で。部分的に語られる『スレイヤーズ』語りとしては、
http://kaolu4s.jugem.jp/?eid=109
http://kaolu4s.jugem.jp/?eid=122
http://kaolu4s.jugem.jp/?eid=125
http://d.hatena.ne.jp/sayume/20041127#p1
http://kaolu4s.jugem.jp/?eid=127
↑こっちで近いセンをやってて。
ちゃんと読めば実際にはほぼどれも同じだよなあ。
コトバのすり合わせとして「パロディ」ってのをどういう意味で使ってるかと、あとは前後関係や歴史確認ぐれえなんじゃねえの?
あー。
『スレイヤーズ』がどこで圧倒的に勝ち組になったのかというと、それは多分ドラマガの誌面での扱いなんかを追いかければわかるような気はするし、そう言うことをする前になんだかんだと言うのは非常によくないのだけれど、『スレイヤーズ』はシリーズ開始当初の2,3年は売れてるけど鬼子、という扱いだったような気がする。
↑とかあたり、↓先に続いて再引用するけど、
つまり、我々の世代は『スレイヤーズ』が世間に受容された後に、『スレイヤーズ』にハマった世代だと思うんです。そうしたとき、我々の世代にとっての『スレイヤーズ』の受容のされ方は、たとえば「既存のファンタジーに対するスラップスティックなパロディ云々」といったものでは無かったはずなんです。
と、呼応するのかな?
世間に受容される前、という時期が>2,3年は売れてるけど鬼子、という扱いだったような<と一致するわけだろうが。
世間、というものと編集部の方針を混同するのはいかんかもしれん。売れてるけど鬼子、というのは「鬼子ゆえに買ってた層」の存在を直接に証明しない。
あと、ついでに。近年的な情報伝達速度は、当時(90〜93ぐらい?)は(この分野で)無かったであろう可能性。そもシェア自体が違うので速度比較しにくいし。ま、そこら辺はとりあえずいいか。
で。
ここからはまったくの推測と憶測。
世間に受容される前、あるいは『ドラゴンマガジン』誌が主軸のヒトツとして、誌面でイチオシするよーになる前。
90〜93年ぐらいの『スレイヤーズ』の受容のされかた、だけども。
この時期においても「既存のファンタジーに対するスラップスティックなパロディ云々」といったものでは無かったんじゃないだろうか? と思うんだけど、どお?
むー。むしろ、徹底して漫画みたいな小説だ、とおそらくほとんどの読者が認識したであろうコトの方が重要なんじゃないのか?
かつて「『ルパン三世』(アニメ)みたいな小説が書きたかった」とか新井素子が述べてたというハナシがあるけれど。
神坂一は、ごく同時代的な(マイナーコミックを含めた)漫画みたいな小説を書いて、そしてまさに同時代の漫画そのものなイラストと込みで、漫画みたいな売り上げを出したわけで。
『ドラゴンマガジン』誌において、王道ファンタジーとアンチファンタジーとしてのパロディという対立軸で「鬼子」だったと考えるよりも「小説」と「漫画のような小説」という葛藤が内部的にあったと予想するコトも出来る。
逆に。小説誌としてはまさに「鬼子」である連載漫画『ドラゴンハーフ』(見田竜介)が『ドラゴンマガジン』誌に先行して存在していたのも考察材料になりそうかも。
漫画でならファンタジーの枠組みなんてとっくに解体されてたんだし。
先の記事のコメント欄に、
>『気象精霊記』のあとがきの後に編集部からのコメントが載っていて。それによると「『スレイヤーズ!』は異端だった〜云々」
と、投稿があったけれど。
『スレイヤーズ!』の異端性は、小説に限れば、というコトであってストーリーやファンタジーという見方でコミックやアニメを含めるならならまた違うだろう。
(追記:「異端だった〜云々」じゃなくて、>第一回ファンタジア大賞を準入選した神坂さんの『スレイヤーズ!』もじつは、一部の審査員たちからはいまひとついい顔をされなかったという事実があるのだ。<とかだったそうです。コメント欄参照)
ところで。意外性がある設定ならパロディっつーなら、病弱でアルビノの王子様が呪われた魔剣に呪縛されて、とか*2、それだけ聞くとコント用のネタみたいだよね。
あー。もーちょっと続くかも。
可能なら現代で学園で異能な伝奇まで流したいし。
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あー。ちょっと、ついでに。
この断絶って何だろう。ゲームブックブーム(ウォーロック系列へ流れる)の洗礼を受けたかどうか? 火浦功? やっぱドラクエ?
先行して火浦功を読書体験してるってコトは80年代の「ファンタジーといえばビキニ鎧の女の子」的文化*3を享受してる可能性が高く、それも含めて『スレイヤーズ』に新鮮味が感じられないってセンはあると思うけど。
それはさておき。
まるっきり漫画みたいな小説、と火浦功について補足的に。
そも火浦功は漫画原作者志望で劇画村塾に所属していて、でも漫画神の一柱たる小池一夫に「書くものは面白いけど、漫画化するのに向かないから小説家になりなさい」と言われて志望変更したって逸話があるので。
だから、なんつーか微妙に、まるっきり漫画、とはズレてるんだろうね。
*1:つーか、『スレイヤーズ』を語る人を語る人を語る人を語るのはあんまりだし、遠慮したい。
*2:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC
*3:〜文化。って安易に使うのはどうかと我ながら思うけども。